広島ドイツリート協会のトップページへ


イェルク・デムス ピアノリサイタル 2014


音楽の神様の領域に到達したと思える音色に 深く感動しました。

リサイタルの前半・シューベルトの2曲を終えた休憩時間に、当協会代表・岡野泰子が「今日のシューベルトは本当に素晴らしかった」と賞賛すると、デムス氏曰く、
「うまく演奏しようとしているのではなくシューベルトと一体となって演奏している」と。

後半は バッハ作曲ゴルトベルク変奏曲。チラシには「第2部」(=後半部分)とあったのに 第1曲アリアから始まり30の変奏を挟んで最後のアリアまで、デムス氏の上体は全く動じることなく、一気に全曲演奏となりました。

デムス氏はもうじき86歳の誕生日を迎えるのです。さすがにアンコールは無しと思いきや、シューベルトの即興曲より2曲をもって熱心なお客様の期待に応えました。

「ウィーン三羽烏」のうち、フリードリヒ・グルダは既に天に召され、パウル・バドゥラ=スコダは2014年、各地で来日ラストコンサートを開催し、日本国内で演奏を聴くことができなくなりました。
一方、イェルク・デムス氏は、ステージ袖からの足取りは年齢相応に思えましたが、演奏が始まると、まるで別人のような力強さと繊細さ、驚くべき集中力をもって2時間のリサイタルを終え、さらに来年の約束をしてくれました。 (2015年11月13日・同ホールにて開催予定)

 
プログラム

●シューベルト:即興曲 D935(Op.142)-3 変ロ長調

●シューベルト:ソナタ 変ロ長調 D960

 (休憩)

●J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988

 (アンコール)
・シューベルト:即興曲D899(Op.90)より 第4番・第2番の2曲



│  閉じる │